
cooling off:案件を一時停止する方針の雛形
公開日:
読了時間: 2 min
テーマ: マネジメント
著者: Leandro Valencia
必要になる前に書いておく方針です。案件を一時停止し、人を別の仕事へ移し、戻すか終わらせるかを決めます。発動条件、期限、上限の入った、そのままコピーして使える雛形です。
目次
プロジェクトを止めるか決める場として最悪なのは、すでに痛んでいる会議です。誰かが直近2か月の仕事を守り、別の誰かが市場の事実を持ち出し、話は案件ではなく人の話になります。cooling offの方針は、その会話を、必要になる前に書いておくためのものです。
ここでいうcooling offは、買い物のクーリング・オフ、つまり法定の撤回期間ではありません。プロダクトの案件を、計画して止めることです。仕事は凍結し、人は割り当て直され、戻すか中止するかを決める日付が置かれます。
このページが雛形です。コピーし、括弧の欄をチームと経営で埋め、wikiかリポジトリの、誰でも見える場所に出します。プロダクト進化マップでは、この一時停止が白いゾーンです。それがなければ、「一時停止中」のものが何年も残り、誰も決めないまま保守だけを食い続けます。
cooling offとは何か
cooling offとは、案件の実行を[X]週間止めることです。その期間に起きることは四つで、四つはセットです。
- チームはその案件に手を付けない。
- 人と予算は、別の仕事へ移る。
- その日までに学んだことを書く。
- 止めることに罰はなく、提案した人を悪く見ることもない。
戻る日付がなければ、一時停止ではありません。引き出しです。人の移動がなければ、チームは「少しだけ」その案件を続け、方針を実行したことにはなりません。
なぜ先に合意するのか
文書を埋めるのは、特定の案件が議題に上がっていないときです。そこで決めておくのは三つです。あとで争いが熱くなると、誰もが自分に都合よく読んでしまうところです。
- 何がシグナルか。 競合、仮説と食い違うディスカバリー、期日のない詰まり、予算の変更、疲れ切ったチーム。一覧になければ、一時停止は発動しません。
- 誰が開けるか。 経営しか止められないと、チームは待ちすぎます。誰でも中止できると、ポートフォリオは勝手に崩れていきます。
- 上限は何か。 最長の週数、同じ案件を何回まで入れられるか、進行中の仕事のうち同時に止められる割合。
雛形に入っている最大2回と、進行中の案件の30%までは、消して書き換える出発点です。誤りは、括弧を空のまま残すことです。
発動条件
| 発動条件 | シグナル | 誰が発動できるか |
|---|---|---|
| 市場のシグナル | 競合が似たものを出し、受け止めがチームの予想より良かった | PM |
| 仮説が崩れたディスカバリー | インタビューが、中心の仮説と食い違う | PMとデザイン |
| 技術的な詰まり | 外部の依存が使えず、期日もない | テックリード |
| 優先度の変更 | 事業が、予算を別の案件へ移す | 経営 |
| チームの疲弊 | チームが3週間を超えて追い込みの中にいる | チームの誰でも |
疲弊は、やりにくい仕事を下ろすための万能札ではありません。追い込みがすでに3週間を過ぎているときに使います。ほかと同じく、チャンネルに書き、見直しを通ります。そのまま一時停止には進みません。
プロセス
1. シグナル
止めるべきだと思った人が、#cooling-off のチャンネルに書きます。何が起きたか、どの事実がそれを支えるか、どの案件か。そのメッセージがなければプロセスはなく、廊下での一言があるだけです。
2. 見直しは最長2日
PMとテックリードが、四つの問いに答えます。
- シグナルは本物か。それとも、悪い一週間の雑音か。
- ここまで、いくら投じたか。
- 次のマイルストーンまで、どれだけあるか。
- 始めたときには知らなかった、何を学んだか。
2日は上限です。見直しが、決めないための別のやり方にならないようにするためです。足りない事実は、その期間のうちに求めます。1か月の調査は、ここでは始まりません。
3. 決定
| 結果 | すること |
|---|---|
| 継続 | シグナルが一時停止を正当化しない理由を書く |
| cooling off | [N]週間の一時停止が始まる |
| 中止 | 案件をアーカイブする。これはcooling offではない。終わりである |
中止と一時停止は、同じことを柔らかく言っただけではありません。中止は、その話題をポートフォリオから外します。一時停止は、日付つきで白いゾーンに残します。
4. 一時停止のあいだ
- チームは、別の案件で働く。
- 毎週、PMは、cooling offを発動した条件が変わったかを見る。
- 学んだことは、Spec Kitの
archive/に置く。チームがすでに使っている同等のものでもよい。 - 止まっている案件の進捗会議はない。「止めたものが、どうなっているか」の週次は、まだそれに手を付けていることです。
5. 復帰
期間が終わったら、PMが1枚の要旨を出します。再開するか、一時停止を延ばすか、中止するか。チームはその1枚から決めます。延長してよいのは、方針が定めた回数を使い切っておらず、誰かが新しい日付を書いたときだけです。
一時停止を恒久にしないルール
- cooling offは、明示的な見直しなしに[X]週間を超えて続かない。
- 一つの案件がcooling offに入るのは、[2]回まで。3回目は中止する。
- チームは、進行中の案件の[30]%を超えて、同時にcooling offに置けない。
- 一時停止のあいだ、その案件の進捗会議はない。
2と30%は、雛形が最初から持っている値です。ポートフォリオが製品2つでも20でも、冷静なときに変えます。特定の案件が3回目を欲しがる、その日には変えません。
コピーする雛形
# cooling offの方針
- プロジェクト: [プロジェクトまたはプロダクト名]
- バージョン: 1.0
- 日付: [YYYY-MM-DD]
- 方針の担当: [氏名と役割]
## 定義
cooling offは、[X]週間の一時停止である。その期間、チームは案件に手を付けず、リソースを割り当て直し、そこまでの学びを文書にし、止めることを罰しない。
## 発動条件
- 市場のシグナル: PMが発動できる。
- 仮説が崩れたディスカバリー: PMとデザインが発動できる。
- 期日のない技術的な詰まり: テックリードが発動する。
- 予算の変更: 経営が発動する。
- 3週間を超える追い込み: チームの誰でも提起できる。
## プロセス
1. シグナルは #cooling-off に書く。
2. PMとテックリードが、2日以内に見直す。
3. 決定は、継続、[N]週間のcooling off、または中止。
4. 一時停止のあいだ、その案件の進捗はない。学びは archive/ に置く。
5. 期間が終わったら、1枚の要旨で決める。再開、延長、または中止。
## 上限
- 明示的な見直しなしでは、最大[X]週間。
- 1案件につきcooling offは最大[2]回。3回目は中止する。
- 同時に一時停止できる進行中の案件は、最大[30]%。
ポートフォリオのどこに出るか
見る場所のない方針は、誰も開かないファイルに残ります。進化のマップでは、案件はMVP、PMF、成熟のいずれかを離れ、要旨の日付まで白いゾーンに入ります。意味があるのは、その移動です。白いゾーンに2四半期置かれたまま、戻す決定もなく、中止もない付箋は、すでに失敗した一時停止です。
括弧は、候補のプロジェクトがない場で合意します。誰かが初めてこの方針を持ち出したとき、するべきは書かれたことを適用することであり、上限をその場で交渉し直すことではありません。
Step-by-step guide
シグナルを書く
シグナルを見た人が、チームのチャンネルに書きます。何が起きたか、どの事実がそれを支えるか、どの案件に関わるかです。
2日以内に見直す
PMとテックリードが、シグナルは本物か、いくら投じたか、次のマイルストーンまでどれだけか、何を学んだかに答えます。
継続・停止・中止
継続では、一時停止にしない理由を残します。cooling offでは週数を決めます。中止はアーカイブであり、一時停止ではありません。
人を移して毎週確認
チームは別の案件へ移ります。止まっている案件の進捗会議はありません。PMは、発動の条件が変わったかを確認します。
1枚の要旨で閉じる
期間が終わったら、PMが要旨を出します。再開、延長、中止です。その1枚がなければ、一時停止は終わりません。
Frequently asked questions
cooling offとは何ですか?
計画された案件の一時停止です。その数週間、チームはそれに手を付けず、人は別の仕事へ移り、そこまでの学びを書き、止めることを失敗とは扱いません。
プロジェクトを中止するのと何が違いますか?
中止は案件をアーカイブします。cooling offは、すでに合意した期間だけ凍結し、期限が来たら二度目の決定を迫ります。再開するか、一時停止を延ばすか、中止するかです。その決定がなければ、一時停止は放置になります。
誰が一時停止を発動できますか?
発動条件によります。雛形では、市場のシグナルはPMが、仮説が崩れたディスカバリーはPMとデザインが、技術的な詰まりはテックリードが、予算の変更は経営が、チームの疲弊はメンバーの誰もが、発動できます。
同じ案件は何回止められますか?
雛形では、同じ案件のcooling offは最大2回です。3回目でその案件は中止になります。回数は法律ではなく、チームと合意する欄です。空のままにしてはいけないのは、上限そのものです。
この方針にMiroは必要ですか?
いいえ。方針はwikiかリポジトリに置きます。Miro、FigJam、ホワイトボードは、各案件がポートフォリオのどのゾーンにあるかを見るためのものです。プロダクト進化マップは、目で見るための相棒であり、必須ではありません。
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