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PMBOKがあなたの起業に教えてくれること(教えてくれないこと)

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読了時間: 1 min

テーマ: 起業

著者: Leandro Valencia

#PMBOK#プロジェクトマネジメント#起業#プロジェクトマネジメント協会#リスク管理#計画

PMBOKは企業プロジェクトのために書かれたガイドで、スタートアップ向けではない。スコープ、コスト、リスク、ステークホルダーといった主要領域を取り上げ、起業に本当に役立つ部分とそうでない部分を整理する。

目次

1. 統合マネジメント:全体を見る人が必要

PMBOKがこれを最初に置くのには理由がある。他のすべてのエリアをつなぐ領域だからだ。大規模プロジェクトでは、プロジェクトマネジャーが全体像を保持し、各専門家はそれぞれの担当部分を見る。

起業では、この役割はたいてい空席になる。共同創業者たちはそれぞれの持ち場に没頭している──一人はプロダクト、もう一人は営業──そして誰も顔を上げて「各部分は本当にかみ合っているか」と問わない。

メリット: 全体像に責任を持つ人を明確に決めることで、「それぞれが好き勝手な方向に漕ぐ」という典型的な状態を避けられる。また、意思決定を記録に残すことが求められるため、新しいパートナーが加わったときや投資家が「なぜそう決めたのか」と聞いてきたときに大いに役立つ。

デメリット: 二、三人のチームでこの役割を制度化すると、不自然な上下関係や不満を生むことがある。全体を見渡す仕事は、肩書きよりも週30分の対話のほうがうまく機能する場合も多い。

2. スコープマネジメント:断る技術

スコープを定義するとは、何を作る対象に含め、何を含めないかを決めることだ。PMBOKがこれに一つの領域を丸ごと割いているのは、「スコープクリープ」──要求事項が静かに膨張していく現象──がプロジェクトを静かに殺すからだ。

起業ではこれを別の名前で呼ぶ。すべての顧客に「はい」と言ってしまうことだ。ある顧客はバリエーションを求め、別の顧客は違う色を求め、さらに別の顧客は配送まで頼んでくる。気づけば、三つの商品だったビジネスが十七の商品を抱え、どれも儲かっていない。

メリット: 文書化されたスコープは、良さそうに見えても軸をぶらすだけの案件を断るための客観的な基準になる。それは、顧客を選ぶ側になるか、顧客に選ばれる側になるかの違いだ。

デメリット: 起業初期は純粋な探索の段階だ。スコープを早く固めすぎると、自分を救うはずだったピボットそのものを塞いでしまうことがある。スコープは四半期の中では固く、四半期をまたぐときには再交渉できるものであるべきだ。

3. スケジュールマネジメント:誰も守らない締め切り

PMBOKはクリティカルパス、ネットワーク図、フロートといった高度なツールを提供しているが、これらは何百ものタスクが相互に依存する大規模プロジェクト向けだ。あなたの起業にはおそらく必要ない。

本当に必要なのは、その根底にある考え方だ。どのタスクが他をブロックしているかを見極めること。パッケージデザインが生産をブロックし、生産がローンチをブロックするなら、パッケージの遅れ一週間は一週間分の損失ではなく、ローンチそのものの損失になる。

メリット: 依存関係を理解することで、どこにエネルギーを注ぐべきかが分かる。また、魔法のような固定日付ではなく、「三〜五週間」といった幅で見積もる習慣も身につく。

デメリット: 環境が毎月変わる状況では、詳細なスケジュールはすぐに古びる。四十行のガントチャートを常に最新に保つ作業は、節約できる時間より多くの時間を食うことがある。

4. コストマネジメント:最も軽視される領域

予算を組み、見積もり、管理する。退屈に聞こえるが、まさにこれが、順調に売れていたビジネスを沈める原因になる。

最も多い誤りは使いすぎることではない。自分が売っているものに本当はいくらかかっているのかを知らないことだ。多くの起業家は材料費だけを計算し、自分自身の時間、輸送費、決済手数料、返品、そして結局買わなかった顧客に費やした時間を見落とす。

メリット: 正直なコスト計算だけが、自分がビジネスを持っているのか、高くつく趣味を持っているのかを教えてくれる。さらに、PMBOKの「アーンド・バリュー」──使った金額と実際に進んだ分を比較する考え方──は、起業向けに言い換えれば「投資した分と、実際に築いた分が見合っているかを確認する」ことになる。

デメリット: 正式なコスト管理システムは、予算が固定され既知であることを前提にしている。起業では収入が不確実なので、あまりに厳格な管理は、本来投資すべきタイミングで投資できない原因になりかねない。

5. リスクマネジメント:何がうまくいかないかを考える

PMBOKは、非常にシンプルで強力な方法を提案している。うまくいかない可能性のあることをすべて挙げ、その発生確率と深刻度を見積もり、あらかじめどう対応するかを決めておくことだ。

起業の場合、リスクはたいてい三つか四つに絞られる。唯一の仕入先が機能しなくなる、共同創業者が離脱する、依存しているプラットフォームがルールを変える、需要が現れない。これらを書き出すだけで、驚かせる力はすでに半分になる。

メリット: おそらくPMBOK全体の中で、投じる労力に対する見返りが最も大きい領域だ。半日の作業で、最も痛手となるシナリオへのコンティンジェンシープランが手に入る。

デメリット: リスク分析が麻痺に変わる点がある。リストに四十のリスクが並んでいるなら、それはプランではなく、文書化された不安にすぎない。

6. ステークホルダーマネジメント:あなたを沈めうる人たちの地図

「ステークホルダー」とは、あなたのプロジェクトに影響を与える、またはプロジェクトから影響を受けるすべての人を指す。顧客、共同創業者、仕入先、家族、店舗の大家、地域コミュニティなどだ。

メリット: 誰が力を持ち、誰が関心を持っているかを把握しておくと、思わぬ事態を避けられる。付属品のように扱っていた仕入先が、実は事業全体を支えていたと分かることもある。組織図には現れないパートナーが、あなたが一日十六時間働く力を支えていることもある。

デメリット: この分析は官僚的で冷たくなりがちだ。起業における関係は、影響力マトリクスではなく、信頼によって築かれる。

7. 品質・資源・コミュニケーション・調達:残りの領域

残る四つの領域も重要だが、起業においては次のようにまとめられる。

品質とは、顧客からクレームが来た後ではなく、始める前に「十分に良い」の基準を定めることだ。リスクは、基準という名を借りた完璧主義だ。

資源とは、自分自身が最も希少な資源であり、120%の稼働をいつまでも続けることはできないと認めることだ。PMBOKはこれを「資源平準化」と呼ぶが、起業では単に「燃え尽きないこと」と呼ばれる。

コミュニケーションは、共同創業者間で驚くほど重要になる。多くのパートナーシップが破綻するのはお金のためではなく、誰が何を決めるのかを誰も定義しなかったためだ。意思決定に関する書面での合意は、ビジョンについての十回の会話よりも価値がある。

調達とは仕入先との関係のことだ。教訓はシンプルで、契約なしに単一の仕入先に依存することは、後になって、しかもより高くつく形で支払うことになるリスクだ。

PMBOKを文字通り適用する落とし穴

はっきり言っておく価値がある。PMBOKは、起業では単純には成り立たない三つの前提を置いている。目的が定義されていること、資源が割り当てられていること、そしてプロジェクトを支える組織が存在することだ。起業はまさにその逆で、まだ持っていない資源で組織を構築しながら、目的そのものを発見していくプロセスだ。

だからこそ、最新版のPMBOKは硬直したプロセスから離れ、原則とパフォーマンス領域へと軸足を移した。不確実な環境が必要としているのはチェックリストではなく、適応力だと認識したからだ。

健全な使い方は、これを「気まずい質問のリスト」として使うことだ。月に一度、各領域をたどりながら自問してみるといい。これに本当はいくらかかっているか自分は知っているか。仕入先が消えたらどうなるか。この四半期にやらないことは明確か。誰かが全体を見ているか。

これらの問いに正直に答えられるなら、あなたはすでに多くの人より上手にマネジメントできている。そしてそれは、創ることが簡単な部分である世界において、本物の強みになる。

よくある質問

PMBOKとは何ですか? Project Management Institute(PMI)が発行するGuide to the Project Management Body of Knowledgeのことだ。プロジェクトを推進するための標準的な実践とナレッジエリアをまとめたもので、もともとは企業環境向けに作られた。

PMBOKはスタートアップや小規模事業にも役立ちますか? プロセスのマニュアルとしてではなく、問いのフレームワークとして役立つ。リスク、コスト、ステークホルダーの領域はほぼそのまま使えるが、正式なスケジュール管理やコントロールのツールは、一人か二人のチームには重すぎることが多い。

プロジェクトを正式に管理した経験がない場合、何から始めればいいですか? リスクとコストからだ。この二つは、かける時間に対して、最悪の事態を防ぐ効果が最も大きい領域だ。正直なリスクリストと、実際の販売コストの正確な把握だけで、すでに多くの起業より一歩先に進める。

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